見る

この世の君ってのがいて
それって、この世の王様みたいなもんでして。

そりゃもう綺羅びやかだし。
うはうはだし。
かっこいいし~
なんか道理が通ってたりしたりしてね~。

とりあえずこの世の中の基準みたいな
なんかそれが正しい事みたいなね。

そーゆーの。

愛だ正義だと言ってみたりもする。

まぁ、なんか、すげー感じなんだわな。

この世の君。
空中の権威を持つ支配者。

蛇。

僕が誰かをコントロールしようとするなら
綺麗なものを見せる。

この世のすべてをあげようって。

さんざん見た。

この世のすべてを手に入れようと。
空腹をひたすら満たそうと。
命さえ、引き換えにしようと。

楽しく、気持いいことはいつまでも尽きない。

それに手を伸ばそうといろんなことをしてみる。

神などいないと言いながら。
神を拝むように、手を伸ばす。

そんなのをこれからもずっと見るし体験するんだろう。

憐れだなと思ったり。

そう、そんな風に、憐れだなと思った瞬間。

もう、蛇の足元に。

なんせ、この世の君。
そもそも勝てやしない。
そもそも戦うことが間違ってる。

是は是。否は否。
はいは、はい。いいえはいいえ。

それじゃ人間らしくないと。そうも思う。
けれどそんな心配はしなくていい。
そんな風にはなれないから。

人間らしくなどしなくとも、人間なんだから。
絶対、もがくから。
なんせ、無力。

正しさを追い求めようとするなら
自分の目の中の梁を、見落としてちゃ駄目なんだろう。

でもそれは抜けない梁。

抜いてもらわなきゃ無理な梁。

有能さなどありはしない。
強くもない。

ならば、他をもっと無能に。
もっと弱くしてしまえばいい。

責任という言葉で、全てを転嫁させて。
他のせいにしてしまえ。

何も悪いことはない。

ってね。

とれる責任など何一つなく。
ひたすら無力な僕達は。
わかりやすい損得を正義にするよ。

綺麗に、かっこよく。

この世の君は、凄まじく賢い。
もう人智の及ぶとこに、ない。

でも僕は
それ以上のものを見る。

綺麗さやかっこよさなど。どれもこれも同じ。
塵芥に過ぎない。

この世以上のものを。
僕は見続けよう。

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