ほんのちょっぴり、ずっと

どうかどうか
ほんの少しだけ

ほんと少しだけでいい

姿を、声を、香りを、温度を

ほんの少しだけでいい

それだけ
それだけで

ボヤけた輪郭が
ハッキリと

メガネかけたら
見える世界がこんなに
こんなに綺麗だったことに気づく

きっといつか
遠く離れたとこに
気が付かない間に
行ってしまって

でも気が付かないんだ

ボヤけた世界は
なんの味もしない
無味な食感は
吐き気だけにしかならずに

知ってる知ってるよ
そこらに、そこら中に
何もかもあるってことくらい

いつだって
そこら中に。

でも
わからないよ。
もう、色んなものが麻痺してんだろう
なんの味も、なんの色も
なんの音も、
何も、何も、
茫漠な水面にただ漂う長い長い時間。

どうかどうか
ほんのちょっとでいい

ほんの少しでいい

姿を、声を、香りを、温度を。

だから

目を開ける
手を伸ばす
声を出す
匂いを嗅ぐ

茫漠な水面に
響く声を

ボヤけた輪郭をハッキリさせて。

靄のかかるこの視界を
晴らして

暗いのは目を閉じてるからだろう
感じないのは麻痺させてるからだろう

どうかどうか
ほんの少しだけでいい
ほんのちょっぴりでいい

姿を、声を、香りを、温度を。

ずっと。

それから離れない。

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